今回が3年目の実施になります。
休憩をはさんだ90分間のプログラムで実施しました。
若い人たちの交際中に起こる暴力「デートDV」を自分に引き寄せて考えてもらうために、生徒さんたちにはDVDやCM映像を視聴したり、ロールプレイをしてもらったりします。
なるべく参加型の講座にしたいのですが、DVが「力と支配」でありコミュニケーションの問題でないことなど、伝えなければならない大事な事もあります。
このため講座後半は、こちら側からの「語り」が多くなります。
今回の講座実施で、とくに感銘を受けたのは、生徒さんの集中力の高さです。
「語り」の内容は私たちが若い人たちに知ってほしい大事な事なのですが、一方的に聞き続けるのは大変なことです。
それが後半になればなるほどなおさらでしょう。
ところが、岩内高校の1年生の皆さんは講座が進むほどに、とても真剣に聞いてくれるのが分かりました。あまりにも、まっすぐに見つめてくれるので、話すこちら側が深呼吸しなければいけないほどでした。
笑いが起こったり、「ええ〜っ」など、自然な反応を示してくれたのも、うれしかったです。
若い人たちにこうして話す機会を作ってくださった先生方には、本当に感謝しかありません。
交際が暴力的な関係になってしまってからでは、解決が本当に難しいことを私たちは実感しています。
私たちの活動が「暴力の未然防止」を中軸に据えているのはそのためです。
さまざまな方達の協力を得ながら、対等で尊重のある関係とはどんなものか、それがどんなに楽しい関係なのか、を伝え続けていきたいです。