大きな声では言えないけど・・・・・・。
作文って我が家の子どもは苦手のようだ。
大人になってからは作文は私は嫌いではない。
もちろん文章力の必要とされる公的な文章や意見書は苦手。
でも、子どもの頃は我が家の子ども同様、嫌いだった記憶がある。
毎年夏休みには読書感想文が宿題だった。
で、一番最初、小学校1年生のとき、母がだいぶん手伝ってくれて、
なんだか、賞を頂いた。
これが、良かったのか悪かったのか。
賞をもらう喜びは知ってしまった。
でも、うまく書けない。
小学校高学年になると、知恵が働き、古い古い文集を掘り出して、
その優秀作品をまねるということをして、賞を頂き続けた。
中学校でもその努力は続き、
高校では面倒になり、丸写しした。
で、なんだか、全国感想文コンクールとやらに提出することになり、
国語の先生の面接をうけることになり、何もわからず、赤面したこと、
今でもその時の先生の顔がしっかりと脳裏に浮かぶ。
長い間、恥として私の心に封印されていた写すという作業。
でも、子どもの文章を見るようになって思う。
私にとって、こっそり他人の文章をまねるということは
いい文章をたくさん書き写すという
機会になっていたのではないか。
まず、いいと思う文章を探すために文集を読むはめになる。
さらに、下書きして清書して、さらに、賞をもらうために
また、清書。これを延々と長年続けたのだから。
自分で書いていたら、今頃どんな文章でも書ける人物になっていた可能性も否定できない。
でも、美しい文章を覚えたり、書き写すこと。
これも、作文の書き方の一つだと思っている。
こそこそ文集をまねることはルール違反ではあるけれど。
だから、子どもが隠れて
何かを写すことを楽しみにしているが、
親が期待すると子はしないようだ。残念。