メグヒックリングさんがカナダで始めた性の健康教育、ピーチハウスの性の健康教育はからだの科学と銘うっている。
からだの科学のワークショップをさせていただくと、私自身の中に、性に対する偏見、恐れ、羞恥心、・・・・・・・・・多くの想いが渦巻いていることにいつも気がつく。
メグさんの講習を受け、ピーチハウスのメンバーとディスカッションし、ワークショップに参加してくださる、保護者のかた、そして、子ども達にいつもたくさんの気づきと学びを頂いていても尚また、偏見を発見する。
それでもいつも思うこと、性器、性感染症だけ仲間はずれになる理由もないのにな。
例えば、インフルエンザはウイルスによって感染する。性感染症もウィルスで感染するものがある。どちらも多くは粘膜から感染する。感染する粘膜の場所がちょっと違うだけである。そして、インフルエンザにかからないためには、予防策をとり、高熱など兆候があればすぐ受診するだろう。必要時は治療をうける。でも性感染症はどうだろう。
予防策を知ろうとすることもぐっと少ない。そして、まあ大丈夫かなと思ったりする。兆候があってもできれば隠したい。なかなか病院に行けない。
小さいうちから、からだの名称をきちんと学び、生殖の科学をまなんでいたら、予防策もとれるし、病院も受診できる。
からだの科学、継続こそ必要と、長年からだの科学の講座を申込してくださったSさんの言葉が忘れられない。
「頭のこと、小さいうちはおつむと読んだりするけど、小学生になっておつむって呼ばせないよね。でも性器だけは小さい時のままでよばせるよね。」
自分のからだにブラックホールがぽっかり空いているような感覚と、自分のからだのことをしっかり知ってメンテナンスできるのと私は後者がいいな~って思っています。