昨年の夏ごろ、メンバーからあさがおの種を頂いた。
お貸ししたボールペンと一緒に袋に入ってきて、
「撫順のあさがお レアもの」と書かれていたのだった。
どんな花かななんて考えながら
るんるんと種を蒔いたら、芽が出た。
今年は寒いので、トロ箱にビニールを張って温室にした。
ご近所の花仲間から「レアってどんな花が咲くのだろうね」と聞かれて
次の定例会を待ちきれず、ネットで検索してみた。
想像を超えたレアだった。
赦しの花 あさがお
戦後中国から日本人兵士が持ち帰ったという
あさがおの種の子孫だったのだ。
「今度、中国に来るときは、銃ではなく花を持って訪ねて来て下さい。」
と中国人から渡された種を育て続けた方がいたのだ。
種を頂いたときにいわくを聞いていたら、それだけで満足して
たねを蒔かなかったかもしれない。
何も知らない私のところで芽をだしたあさがおの種。
そのうち、この種の旅を子ども達に伝えてみようと思う。