震災後に、小学校で今年度最後の本読みをしてきました。
1年生のクラスです。
子ども達の1年って本当にすごい。
昨年まだあどけない顔をして座っていた子ども達も
すっかりお兄さんお姉さんの顔になり、
新しい1年生を迎える準備をしています。
そんななかの震災。
この教室の1年生は帰宅後の震度3を経験しました。
なんの本を読んだらいいかな。
ちょっと悩みました。
珍しく。
本はやめて命の話にしようかな。
でも、時間は10分。
楽しいはじける本にしようかな。
考えた末こんな本にしました。
『二ほんのかきのき』 (こどものとも傑作集 16)
熊谷 元一 福音館書店 1968年
古い絵本です。
雪国の話なので、題材の地は岐阜や富山や新潟?
今回震災の被害のあった地域に近いかな~とも思って。
少しでも、暗いニュースではなく、
でも震災の地に思いを馳せることが出来ますように。
そして、絵本に描かれている
この地域の日常がまた、綴られますように。
同じ形ではなくても。
電気がなくても、ゲームがなくても、
子ども達が活き活きと生活している様子も
勇気がでるな~。
そんな思いをこめて。
地味~な本ですが、
子ども達は一緒に楽しんでくれたようです。
主人公である、柿の木は北海道にはありません。
そして、最後には震災の地でも
赤ちゃんがうまれてきていること
伝えてみました。
最後に「1年間おはなしを楽しんだで賞」賞状をわたすと、
逆に、1年生の子ども達が一生懸命かいてくれた、
感謝状を頂いてしまいました。
びっくりするやら、
うれしいやら、
涙がこぼれそうでした。