2011年3月21日月曜日

二ほんのかきのき 震災後の本読み

震災後に、小学校で今年度最後の本読みをしてきました。

1年生のクラスです。

子ども達の1年って本当にすごい。

昨年まだあどけない顔をして座っていた子ども達も
すっかりお兄さんお姉さんの顔になり、
新しい1年生を迎える準備をしています。

そんななかの震災。
この教室の1年生は帰宅後の震度3を経験しました。

なんの本を読んだらいいかな。
ちょっと悩みました。
珍しく。

本はやめて命の話にしようかな。
でも、時間は10分。

楽しいはじける本にしようかな。

考えた末こんな本にしました。

『二ほんのかきのき』 (こどものとも傑作集 16)
熊谷 元一 福音館書店 1968年

古い絵本です。
雪国の話なので、題材の地は岐阜や富山や新潟?
今回震災の被害のあった地域に近いかな~とも思って。

少しでも、暗いニュースではなく、
でも震災の地に思いを馳せることが出来ますように。

そして、絵本に描かれている
この地域の日常がまた、綴られますように。
同じ形ではなくても。

電気がなくても、ゲームがなくても、
子ども達が活き活きと生活している様子も
勇気がでるな~。

そんな思いをこめて。

地味~な本ですが、
子ども達は一緒に楽しんでくれたようです。
主人公である、柿の木は北海道にはありません。


そして、最後には震災の地でも
赤ちゃんがうまれてきていること
伝えてみました。

最後に「1年間おはなしを楽しんだで賞」賞状をわたすと、
逆に、1年生の子ども達が一生懸命かいてくれた、
感謝状を頂いてしまいました。

びっくりするやら、
うれしいやら、
涙がこぼれそうでした。