2011年6月16日木曜日

「絶対」からの解放


「絶対」という前提から解放されると、思考が柔軟になる。

2回連続のデートDV防止講座で、「絶対」に使用しなければならない(と思っていた)パワーポイントが一つだけ、なぜか当日使用のPCで使用できなくなってしまった。

USBに入れたデータだけで、自前のPCは持参していなかった。

こういうとき、ピーチハウスのメンバーが同行していると、ちょっとやそっとの事ではたじろがない。

こちらのミスで招いた厳しい状況や場面も、少しの機転と自然な流れで、笑いに変わったり、なぜか意図した方向より良い方向に流れたりした経験があるからだ。

二人で目と目を合わせて、「どうする?」と無言のやりとり。
私たちに動揺はまったくなかった。

「使用できない」という問題から、すでに私たちの思考は完全に離れている。
与えられた状況で、学生の理解を助ける一番よい方法はないか、という一点のみに二人の頭が急速回転しているからだろう。

講座の流れを微調整しながら、前半1回目の講座で見せることができなくなったDVD(アウェア作成のデートDV防止啓発映像)の後半を見せることにした。

結果、昨年も使用して「絶対」に必要!と思っていたパワーポイント内容への反応より、今回の流れが断然良かった。
学生の集中力が増し、頷きながらの視聴が続いていた。


もちろん、こういう事が起きないように、ぬかりなく準備することは大切だ。
反省!反省!

と同時に、「絶対」という前提から解放されると、思考ははるかに柔軟になることや新たな展開につながる発見があることも、今回また感じた。