北海道高等盲学校の普通科重複障害学級にて
性の健康教育からだの科学をお伝えしてきました。
挨拶から言葉遣いまで、紳士とレディーの生徒さん。
聞く姿勢は真摯でちょっぴり日常を反省したYです(汗)。
講座修了時には、生徒さんが作った
かごやしおり、石けんを頂きました。ほら♡
しおりは点字用紙の再生して漉いた紙製です。
打ち出しされた桜の花を目をつぶってそっと触れてみると
春の軽やかさが伝わってくる気がします。
芸術療法の講義を何度か受講しましが、
いただいたしおりを触っていると「材料自身が語ることがある」
という先生の話を思い出しました。
さて、秋に打ち合わせをさせていただき、
まずは先生方に大人のためのからだの科学をお伝えし、
その上で迎えた生徒さんへ伝える日。
触れるという体験を取り入れてほしいとのご依頼にて
赤ちゃん人形を持参し、生まれたときの赤ちゃん、
胎盤とへその緒がつながっている赤ちゃんに触れてもらったり、
お互いに楽しく触れる体験も特別バージョンで取り入れました。
中央区の保健センターでお借りした人形たちが、大活躍。感謝☆
小さいね〜、顔もあるねー、男の子?女の子?こんな声があがっていました。
触れる体験では、自然と笑顔がたくさんあふれていました。
こんな生徒さんの言葉や先生からの感想を頂きました。
初めて聞いた言葉があった!
介助をするという、平素の関係性が深いこともあり、
伝えてもお互いに照れたり、ふざけたりすることが
外部講師からダイレクトに伝えてもらったことが良かった。
これをもとに生徒の個別性に即して指導を深めていくことができる。
じぶんのからだを大切にするメッセージがよかった。
背中に触ることが楽しかった!
なんと春には兄弟が生まれる生徒さんもおられたとのこと!
良い体験になったようだと先生からのお言葉でした。
実は私自身、高校生の時に兄弟が生まれてくる経験をし、
そのときは、なんだか恥ずかしさが大きかったことを思い出します。
もったいなかったな〜、性の健康教育を聞いていたらもうちょっと
ウェルカムの気持ちで迎えられたはず。もっとゆっくり生徒さんと
お話してみたかったななんて思います。
性の健康ということを明確に伝えるにはどうすればいいのか。
限られた時間で何を優先していくか、
科学的というポイントをぶれないで伝えることと、
楽しく触れる体験をとりいれることのバランスをとることなど・・・、
ぐるぐる考えた今回の講座。
珍しく、ちょっぴり緊張した今日でしたが、
生徒さんとの性の健康教育はとっても楽しい時間となりました。
生徒さんがこれから、からだを大切にする観点からの性を考える
契機となることを願っています。