2009年3月21日土曜日

白樺水


北海道の空が春めいてきました。
一昔前は、2月まではしっかりと終日マイナスの気温が続き、
0度やプラスの日が来ると、春のにおいがしたものです。

このところは真冬でもプラスの気温のことがよくあるので、
私には春のにおいはわからなくなってしまいました。

それでも、林の雪が固くしまり、この時期雪解けまで
林の中を散歩できるようになると、
白樺の樹液を少し、白樺に分けてもらうことから
我が家の春は始まります。

北海道の落葉樹は凍りつかないように、枝の先の水分を
全て根っこのほうへ落とすそうです。
それを気温がゆるみ始めると、一気に水分を吸い上げ、
芽吹きの準備を始めます。

その樹液を申し訳ないけど、毎年頂いています。
カナダのメープルシロップも同じよう樹液から作るもの
ですが、白樺の樹液はほんのり甘く、土臭い感じです。

タイミングと手入れ。まあ、面倒と言えば面倒なのですが、
ふと、子育てもタイミングと日常の世話。
それでいいのではないか。
日々口やかましくやいやい言う自分を
反省しながら、子ども達と今朝も樹液をとりに
林を散歩しました。

さて、樹液入りのパンを焼いてみましょう。
熱を出してダウンした方のお見舞いに。