2009年3月27日金曜日
恐れずにあなたの夢を育てて
中学校の英語の先生を目指す大学生の話です。
今時、彼は6人兄弟の末っ子。生まれる時は瀕死の状態。
家族はそれぞれの立場で彼が生まれることに葛藤がありました。
それでも、すくすくと育った彼は中学生の頃には
学校の先生になりたいという夢を持ち、
塾もほとんど行かずに志望の大学に合格。
夢を持ち、育てた彼は
大学生になると語学の勉強のために留学をしたいと思います。
ところが、彼には年老いた介護の必要なおばあちゃんがいました。
もちろん大家族なので、彼が全ての介護をしていたわけでありません。
でも、足が悪く段差を越えることは出来ないおばあちゃんの
階段の移動、車への移乗は、彼が背負って
補助することがしばしばでした。
海外留学を考えたとき、「おばあちゃんの移動ができなくなる」と思い、
留学は心に秘めたままだったそうです。
そのおばあちゃんが急逝し、
この春、彼は「やっぱり、勉強しよう」と思い立ち、
語学留学に旅立っていきました。
彼が立派だという話ではありません。
こんな彼も、思春期まっただ中の時には、
そのおばあちゃんに、徐々に色々なことが出来なくなっている
おばあちゃんに、苛立ち、随分と反抗し、人にいえないことを
おばあちゃんに対して言ったり、行ったりしたそうです。
また、家族は、彼が生まれるときに、旅立つ彼の姿は
決して想像しなかったと思います。
人の成長は外からは量れないものだとつくづく思います。
今、目の前で起こることに苛立ち、不安を覚え、
子どもを叱ることが多いのですが、
本質を考える。これが出来るようになればな~。
永遠の課題かもしれませんが、
本質というものを考えてみようと思います。