ひとたびデートDVの問題が起こるとその対応に教師は追われる。
同じ学校に被害者と加害者がいる場合が多いから対処はさらに大変になる。
対応する側の疲弊と徒労感に触れるたびに、未然防止活動の必要性をひしひしと感じる。
若い人たちは、よっぽどの事がない限り大人には相談しない。
相談するとしたら、同じく若い人たちだ。
デートDVがなぜ起きるのか、暴力とは何か。
学校は、しっかりとした知識と情報を若い人たちに届け、友達カウンセラーを増やしていってほしいと思う。
「それってデートDVじゃないか?」とさらっと言ってくれる友達がいれば、立ち止まって考える機会ができる。
東京の民間団体アウェアのDV加害者プログラムの受講者の多くが、自分がしている行為が暴力だという認識がないという。
受講後は、「もっと早くに(DV防止や暴力についての)この情報を知りたかった」と話す。
若い人たちの力を信じて、大人である私は謙虚に若い人たちに接していきたいと思う。