2009年4月15日水曜日

朝読



中学に入学した娘が、朝読の時間に読んでいる本。
『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーター・リヒター作
ナチスの時代を描いた児童文学です。

確か昨年の夏ごろ、子どもに読み聞かせようかと思い立ち、
「お母さんがさきにねるし、面白くない」となって、挫折した本です。

教科書に掲載されいるのだとかで急に読み始め、引き込まれるといいながら読んでいます。

ドイツ人とユダヤ人の二つの家族をめぐるお話で、
一般の心ある人たちが、どのように、ナチスの時代に
巻き込まれていったのかを鮮明に描いています。

この本を読めるようになったとかとちょっと感動しつつ、
デートDVについても考えました。

強者、弱者の構造は日常の生活にたくさん潜み、
これは、もちろん平和時にも問題ですが、
非常事態のときには、凶器、狂気を生みだします。

力の構造から完全に自由でいることは
とてもむずかしいことかもしれません。
それでも、考えながら生きていくことを
自分にも、子どもにも言い聞かせたいと思います。

そして、一緒に考えて行きたいと願います。