母子一体という言葉があります。
母子とはなっていますが、母ではなく母性と考えて下さい。
生まれてから3歳ぐらいまでは子どもは母性と一体化(心理的に)していることが大切な時期だということだそうです。でも、自我が芽生えてくるとだんだんと対人関係に距離感覚が出てきます。
そして徐々に自立していく。
母性は全てを飲み込む、「おんなじ、おんなじ」の傾向があるそうです。それはそうですよね。いっしょにおんなじ。でも子どもは成長過程で必ずこれを離れていかなければなりません。
離れることは得意じゃない母性。
いつまでも一緒に。(これは物理的なものではなく心理的に)
そして、おんなじおんなじに周囲も考えてくれたら。
息子が重症のアトピーだったとき、遊びに行く先でのおやつは大問題でした。食べたら悪化するのに息子は普段食べられないものに飛びつき食べるので母親である私は神経を尖らせていました。今落着いて考えれば、本人が自覚するしかなかったのだろうし、おやつが問題ならお友達と遊ばない選択もできたわけです。
でも、時々、相手に理解を私は求めました。息子の状況を説明し、おやつを出さないで欲しいと。図々しいやつ。で、相手に断られたりしたら、大ショックをうけ、相手を恨みました。
これは自分が正論で相手が間違っていると決め付けていた部分、そして、本当に理解して欲しいなら解ってもらえるまで話し合うということもせず、相手と自分がおんなじ、おんなじを求めていたんだな~。
そして息子にも「おんなじ」を求めていたんだな~。
親である自分の気持ちと子ども達の気持ちはもう別のものである時期を迎えています。
でも、様々な場面で「おんなじ」を求めている自分によく気がつきます。
気持ちを伝えることと子ども達の人格を認めることは違います。
人格を認めた上で、親である自分の気持ちを伝えられるようになりたいな~
よくそう思います。